伝説的宮大工・西岡常一棟梁の唯一人の弟子、小川三夫さんがテレビで語った言葉が深い_00

伝説的宮大工・西岡常一棟梁の唯一人の弟子、小川三夫さんがテレビで語った言葉が深い

2018.03.22

3月8日(木)、『テレビ東京』系列で放送された『和風総本家 スペシャル』に、宮大工の小川三夫さんが出演されていました。この番組は同局で長らく放送が続いている人気プログラムでもあります。

 

 

この回では、「憧れの職人&跡継ぎいませんか?2時間SP」と銘打って、伝統的な技術を誇る職人や料理人などにフォーカスが当てられました。ご覧になった人も多いかと思います。

 

 

小川三夫さんは、法隆寺の宮大工棟梁であった故・西岡常一棟梁の唯一人の弟子で、宮大工の世界では共に伝説的な人物として知られる存在です。



画像は『小川三夫棟梁講演会2015』より

 

 

番組中でそんな小川三夫さんが発足した栃木県塩谷郡にある特殊工舎『鵤工舎』(いかるがこうしゃ。現在は息子・小川量市さんが棟梁・代表を務める)へ、宮大工を目指す3人の高校生が仕事を体験しに行くという企画が放送されたのですが、そこで高校生に語りかけた言葉が非常に重みのあるものでしたので、紹介したいと思います。

 

小川三夫さんに憧れる建築系の学科を専攻する3人の若者たちに、本人から最初に伝えられた言葉がこちら。

 

「頭でっかちにならないように。こういう仕事は頭で考えるんじゃなくて、体で覚えることだからな。頭が先にいくと、色々苦しいことがいっぱいあるわ」

 

宮大工はもちろん、職人という世界に身を投じる人々には共通して刺さる金言でしょうが、オフィスワークなどがメインの社会人にとっても、気付きを与えてくれます。そして、以下ではその色がより濃くなることでしょう。

 

 

職人だけでなく、社会人に共通して突き刺さる言葉の重み




「仕事が上手くなりたいなんつったって、そんなんじゃないだよ。自分に合った使いやすい切れる刃物を持てば、仕事なんてのはどんどん良い仕事ができるようになるんだ」

 

「一番先は自分に合った切れる刃物を持つ。それで仕事は絶対に上手くなれる」

 

「毎日毎日刃物を研ぐぐらいの根性が無くちゃ駄目だ。手入れをするっていう」

 

 

宮大工は受け継がれてきた熟練の手仕事で、業を成すわけですから、道具には絶対の信頼を置けるモノが必要ということなのでしょう。裏を返せば、それが整っていてこそ、自身が成すべきこと、精度のみの追求に没頭できるとも言えます。

 

 

もちろん、現代の機械的な手法、技術を使って建築、建設に携わる職人にとっては関係ないと思うべからずです。サラリーマン一同にとっても同様なのは言わずもがな。

 

 

使っているPCのスペックを上げたり、ソフトのバージョンアップすることではありません。小川三夫さんが伝えた「道具の大切さ」の部分を「働く環境の大切さ」などと変換すれば、読者個々人にもしっくりくるのではないでしょうか。

 

 

その時に、重要性が浮き彫りになるのは小川三夫さんの言う「自分に合った」という部分だと思います。そこも踏まえつつ自分なりの「◯◯◯◯の大切さ」を、我々社会人は今一度考えてみても良いかもしれません。

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