解体工事における産業廃棄物への責任は解体業者にある_00

解体工事における産業廃棄物への責任は解体業者にある

2019.02.22

解体工事の際の産業廃棄物の責任は、発注者にあるのか、解体工事を行なった業者にあるのかわかりづらい表現になっています。この場合、責任を負うのは解体工事業者に責任があるということを覚えておきましょう。

解体工事で発生した産業廃棄物の排出事業者は、解体を依頼した発注者ではなく、解体工事を請け負った解体工事業者です。そもそもあってはならない話ですけども、もし不法投棄などの違法性が認められるケースが起こった場合、罰則が与えられるのも解体工事業者に対してとなります。

 

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責任の所在がわかりにくい理由


平成22年に改正された廃棄物処理法では、「事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない。(第3条)」と規定し、これにより、排出事業者の処理責任が明確化されました。

しかし、解体工事においては「排出事業者」という単語が、理解を複雑にさせてしまっています。「解体=壊す」ですが、壊すことが処分することと似たようなイメージを持ってしまい、所有権を持っている人が「壊してほしい」と解体業者に依頼したとき、所有者にその責任があるのではないかと思ってしまいがちです。

しかし、産業廃棄物処理法を分解してみると「その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理」と記されています。すると、解体工事業者にとって、解体作業は立派な事業活動です。つまり、ここで生じた廃棄物については、解体事業者が排出事業者となります。

しかし、アスベストが関わる廃棄物の場合、除去工事の事前に各種届出が必要ですし、廃棄物からアスベストが飛散しないように処分することが必要です。

 

多重請負構造では、元請けが排出事業者となる


産業廃棄物処理法では、多重構造の中の下請け企業として解体工事業者がいる場合などにおいて、元請け企業を排出事業者と定めています。

加えて、下請けとなっている解体工事業者は、元請け企業との処理委託契約を取り交わしていない限り、産業廃棄物運搬・処分を行うことができないことも記載(排出事業者ではない)されています。また、そうした契約を結んでいた場合は、下請けの解体工事業者も排出事業者です。

 

解体工事で出てきた残置物の排出事業者はその占有者


解体工事を進める中で、残置物が発見された場合、基本的にはそれらは産業廃棄物ではなく一般廃棄物です。

一般家庭の残置物は全てが一般廃棄物ですが、事業用建築物の場合の残置物は、占有事業者の事業活動によって一般廃棄物ないしは産業廃棄物に分類します。

一般廃棄物の処理は、市町村からの一般廃棄物処理業の許可または委託を受けていなければなりません。

これらの事態は最悪のケースと捉え、原則は占有者に解体工事の前に、自らの責任で処理させるようにしましょう。

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