電気工事の資格「認定電気工事従事者」を取得する方法とメリット_00

電気工事の資格「認定電気工事従事者」を取得する方法とそのメリット!

2019.02.26

毎日の生活にとって、電気は必要不可欠なものです。しかし、扱い方によっては危険な存在にもなりかねません。特に、電気工事を行う際には大きなリスクが伴います。

 

そこで、電気工事の欠陥に伴う災害防止のために電気工事士法や従事者への資格などが誕生したわけですが、中にはあまり耳にしたことがない資格もあります。

 

例えば、認定電気工事従事者とはどのような資格か知っていますか。その具体的な内容と資格の取得方法について解説をしていきます。

 

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認定電気工事従事者とはどういう資格?


電気工事の資格と言えば「第一種電気工事士」と「第二種電気工事士」が有名ですが、両者には工事ができる範囲に大きな差があります。

 

例えば、第一種電気工事士は「600V以下の電圧で受電し、受電のため以外に電線を有しない一般用電気工作物」と「一般用電気工作物より危険度の高い自家用電気工作物」の両方の工事を行うことが可能です。それに対して、第二種電気工事士ができるのは一般用電気工作物の工事だけです。

 

一方、国家資格である認定電気工事従事者は、自家用電気工作物であっても最大電力500W未満の需用設備であり、600V以下で使用するものなら電気工事を行うことが可能です。

 

つまり、認定電気工事従事者は「第二種電気工事士」が「第一種電気工事士」の資格を取得して免状を交付してもらうまでの間、自分の仕事の幅を広げるためにつなぎとして必要な資格だと言えます。

 

また、自家用電気工作物よりさらに大規模な事業用電気工作物を設置している施設では定期点検が義務付けられていますが、認定電気工事従事者はこの点検の仕事も行えます。これもこの資格を取得するメリットのひとつだと言えるでしょう。

 

 

 

認定電気工事従事者の主な就職先


これは電気工事士とほぼ同じで、ビルの管理会社や電気工事を行う建設会社、電気工事を受け付けている家電量販店や工務店などです。年収は職種によっても異なりますが、400万円~500万円程度が目安になります。

 

一般的に、実務経験が豊富な人ほど優遇される傾向にあり、さらに、第一種電気工事士の資格も取得してキャリアアップを続けていけば大幅な昇給も期待できるでしょう。

 

 

 

認定電気工事従事者になるには?


資格を取得するといっても、認定電気工事従事者の場合は検定試験のようなものはありません。申請をすればそれだけで資格が取得できるのです。

 

ただ、誰でも認定電気工事従事者になれるわけではなく、申請を行うためには一定の条件を満たす必要があります。その条件は以下の通りです。

 

・第一種電気工事士の試験に合格した者
・第二種電気工事士の免状を受けた後、3年以上の実務経験を有する者
・電気主任技術者の免状を受けた後、3年以上の実務経験を有するもの
・その他、上記と同等以上の知識及び技能を有していると経済産業大臣が認定した者

 

以上の条件に当てはまる場合は、各都道府県自治体の産業保安監督部に申請すれば認定電気工事従事者の資格が取得できます。

 

認定電気工事従事者よりも仕事の範囲が広い第一種電気工事士が、この資格を取得する必要があるのかと疑問に思う人もいるかもしれません。

 

実は、第一種電気工事士は試験に合格してもその後に5年の実務経験を経なければ免状が交付されないのです。当然、交付を待っている間は仕事が制限されるため、それをカバーするために認定電気工事従事者の資格が必要となるわけです。

 

申請を行う前に実務経験が必要なケースでも、「一般財団法人 電気工事技術講習センター」の認定講習を受けることで、その代わりとすることが可能です。

 

例えば、第二種電気工事士は通常、免状を受けた後に3年の実務経験がなければ認定電気工事従事者の申請はできません。しかし、免状をもらってすぐに指定の認定講習を受ければ、第二種電気工事士としての実務経験が全くなくても認定電気工事従事者の申請が可能になるのです。

 

認定講習は年に2回あるので、こまめにホームページをチェックし、日付の発表があれば早めに申込手続きを行いましょう。

 

 

 

認定電気工事従事者になるための準備


認定電気工事従事者の申請資格を得るための認定講習には修了試験などはないため、試験対策などは特に必要ありません。ただし、認定講習を途中退出すると、修了が認められなくなるので最初から最後まできちんと講義を受けましょう。

 

講義の内容は工具の使い方、施工方法、法令などです。時間は10時から17時までで、講義を最後まで受けると認定証が渡されます。後は、その認定証を添え、産業保安監督部で申請手続きを行えば認定電気工事従事者の資格が取得できます。

 

認定電気工事従事者の資格を取得すること自体には何ひとつ難しい点はありませんが、講習は東京でしか行っていないのでスケジュールはしっかり組んでおきましょう。

 

もし、講習当日に都合が悪くなってしまっても年に2回しか開催されないため、別の日に振り替えてもらうことはできません。そうなると、半年後の講習開催日まで待つしかなくなってしまいます。

 

また、この講習は第二種電気工事士か電気主任技術者の合格者しか受講できないため、そもそもそれらの試験に合格することが前提となります。

 

「まだ、第二種電気工事士の資格は取得していないけれど、講習だけ先に受けておこう」などということはできませんので注意してください。

 

電気関連の資格でキャリアアップを目指す場合、最も多いのが「第二種電気工事士、認定電気工事従事者、第一種電気工事士」の順番で進むルートです。まだ資格を持っていないのであれば、まずは第二種電工事士に合格できるようにしっかり学習を積んでいきましょう。


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まとめ


電気関係の資格は人気が高く、実際、多くの需要があります。ただ、キャリアアップをしていくと、せっかく資格試験に合格しても免状を交付してもらうまでに何年もの実務経験を積まねばならず、思ったような仕事がなかなかでないのがネックです。

 

認定電気工事従事者の資格はその問題点をカバーするのに最適です。電気工事関連の仕事に就いた場合はいずれ必要となる資格だと言えるでしょう。

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