電気工事の安全対策 起こりうる電気災害とは?_00

電気工事の安全対策 起こりうる電気災害とは?

2019.02.18

ここでは空調設備設置などの状況下による電気工事で実際に起こった事故を基に、原因を知りつつ、その時どうしていれば、事故を防ぐことができたかの安全対策について学びます。

 

電気工事ではどのような災害が起こりうるか


1.電線の絶縁不良や損傷による感電
2.過電流による火災
3.危険物が存在する場所での電気スパークによる爆発・火災

感電とは人体の一部または大部分に電流が流れたために、ショックを受ける現象。電気の通路に体が触れて人体でショートして感電したり、体から地面に流れる電流で感電します。ほかにも、漏電状態にある機械などに触れて感電ケースです。

感電災害の特徴
感電災害は死亡災害につながる割合が高く、感電災害の死亡率は20%にも及びます。それらの多くは作業着が薄着になり、肌の露出面積が多くなる夏場に多いのも特徴です。また、夏場は発汗によっても感電しやすくなります。

 

電気工事の事例と対策


 

電気工事事故例1


状況
エアコンの試運転の際、基盤点検作業で基盤調整が終了したときに、電源BOXの蓋が電源端子台に接触し、感電した。直後に脚立より転落して打撲も伴った

対策
元電源の遮断をせずに活線作業となったことが原因。電源の遮断や検電作業、安全具の使用、絶縁ゴム手袋など使用の徹底

 

 

電気工事事故例2


状況
新設工事の機内配線作業で、電源線の機内引込み完了していた。信号接続作業を行なっていたとき、電源線が邪魔に感じて移動させようとして触れた瞬間に感電。ブレーカーが投入された状態だった。

対策
電源元の未確認や検電の未実施、電源線端末の処理不十分という人間による不注意などが原因。検電の徹底により発生を防ぐ

 

 

電気工事事故例3


状況
試運転段取り中に、機器に触れて感電。配線被覆に傷が付いたことによる電源工事時の施工不良で漏電しており、それが機器に接触していた。漏電ブレーカー(ELB)は未設置だった。

対策
絶縁測定の実施と絶縁手袋など、安全用具の使用

 

 

電気工事事故例4


状況
設備用パッケージエアコンファン洗浄作業時。本体の内部には、別売されていた電気ヒーターが組み込まれていて、その電気ヒーター充電露出部に触って感電。本体エアコンの手元開閉器の電源OFFは確認したものの、電気ヒーター手元開閉器のOFFの確認を忘れた。

対策
作業前に図面等により、別売部品の有無を確認するほか、本体用の手元開閉器の他、別売部品用の手元開閉器がないか現物確認。充電部を洗浄する場合、検電器等で必ずチェックすることも忘れずに。

 

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電気工事事故例5


状況
キュービクル内ブレーカー遮断作業時に、「電源遮断します」と声を掛けながら振り返って目線を外して電源をOFFにしようとした瞬間、電源端子に触れてしまって感電。

対策
本人の注意力による災害。目視確認後動作に入ることを徹底する

 

 

電気工事事故例6


状況
空調設備設置のためにRC貫通作業を行なっていたとき、コンクリートに埋設されていた活線を切断。全館停電。RC貫通対象壁には活線がないと過信していた。

対策
作業前に図面などにより確認を行う。検査機器の使用でも未然に防ぐことはできた。検査機器の使用、電気検知検査機器、レントゲン撮影、メタルセンサードラムの使用など。

 

 

電気工事事故例7


状況
ブレーカー上部に電源線一次側が接続されていると思い込みブレーカーをOFFにした後、電源線を撤去しようとしたところショートして動力盤が作動した。

対策
検電器により確認。配線の確認と再チェック(一次側が上とは限らない)。

 

 

電気工事事故例8


状況
MgSWの接点荒れによる過電流異常が起こり、接点を擦り合わせるなどで調整。まだ異音がある為潤滑スプレーを噴霧したところ、作動確認時にスプレーに引火する。

原因
MgSWの接点励磁の際には火花が発生するのは当たり前のことなので、接点に油類を噴霧しない。あるいは新品に交換する。

 

 

電気工事事故例9


状況
インバータエアコンの圧縮機を触診にて確認しようとしたところ感電し、漏電ブレーカーが作動して空調機が停止した。浮遊容量が蓄積された状態で人体との接触があった場合、アースが施工されていなければ、浮遊容量は接触部から人体を通過して大地に流れる。

対策
アースの施工を確実に行う

 

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まとめ


ここまで、事例とともにその対策などを説明してきましたが、結局のところ装備や作業など含め、基本をしっかりすることで防げるものは多いのです。電気工事の作業に慣れてきて、初心を忘れてしまうと文字通り痛い目に遭うことになってしまいます。たとえ面倒に感じても、やるべきことはきちんとやるのが本当の職人です。くれぐれもご安全に。

 

災害を避けるための服装

・作業服は長袖
・安全靴は耐電用
・手袋着用
・ヘルメット着用
・金属類は出来るだけ持たない

など

 

災害を避けるための作業

・スイッチを切る
・「作業中」の表示などの注意喚起
・検電実施
・遮断チェック
・絶縁テスト
・通電合図

など

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