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大工が転職のときに工務店を見分けるポイント!!

2019.02.13

大工が転職するとき、面接などで工務店を訪れた際にチェックすべきポイントや、確認しておくべき事項について説明します。


1.自社内などに木材の加工ができる環境、作業場が用意されているか?


さて、現在、大工の施工業務はプレカットされた木材を使ったものが主流となっており、工務店の中には自社に作業場を持たないというところも少なくありません。しかし、技術力のある工務店で働きたいのであれば、そういった作業場のある工務店を選ぶことをおすすめします。

作業場を持たない工務店の大工の仕事内容は、プラモデルを組み立てるような感覚に近いのです。大まかに説明するなら、プレカットの建材を発注し、現場で組み立てれば済んでしまうからです。
(伝統的な大工の仕事と比較した場合の話です。当然、そこには専門的な技術が必要です)

もちろんプレカットを扱う工務店の技術レベルが一概に低いというわけではありません。ただし、施主の要望によっては、大工の職人技術が必要なこともありますし、構造材や造作材の中には、プレカットでは対応できないようなイレギュラーな加工が発生することもあります。

そうした場合に、大工が加工を行うのは作業場になる訳ですから、「作業場のある・なし」が、工務店の職人の技術を重んじる姿勢を計る尺度とも言えるのです。

大工の加工のための作業場のない工務店は、プレカットの規格の範囲内でしか仕事ができず、職人が持ち合わせているような臨機応変な対応には向いていません。

ただ、その分大工の技術力ないしは人件費を抑えることができるため、施主にとっては価格を低くできるというメリットもあります。プレカットの技術も成熟してきていることも間違いなく、需要も高いです。

2000年代に入り、新築木造軸組工法住宅の約8割に採用されるまでに至りました。仕事の量という意味においては、こうした現代的な工務店に一日の長があるでしょう。

伝統的な大工としての技術力を求めるのか、給与面での安定を求めるのかによって、自らが働く工務店を見極める必要があります。

 

作業場がいらない理由


プレカットとは、木造住宅の柱や梁の継ぎ手、仕口を機械で行なう技術です。従来は大工が職人の腕の見せ所とばかりに墨付けに従って手工具で加工していました。要するに、柱や梁が組み合わせやすいように加工された形で納品されることないしは、その木材を指します。近年、プレカット機械は木造住宅の平面図や立面図等を基に、自動的に切削して加工精度の高い柱や梁、羽板材、パネル等を生産することが可能です。

つまり現在の施工内容は大工というよりも、組み立て職人という微妙なニュアンスの違いが生じます。

そういう現代的な工務店では、必ずしも腕の良い伝統的な大工は必要ないと考えられているのかもしれません。

 

 

2.大工さんの雇用形態を確認する


工務店大工の雇用形態には、大きく分けて2種類の形態があります。正社員なのか業務委託なのかです。

正社員は工務店は仕事が忙しくないときでも給料が支払われます。そのためある程度腕が良くなければ、雇ってもらえません。

業務委託はひと現場毎に契約をし、施工と管理を請け負います。“一人親方”などと呼ばれたりもします。

こういう説明の仕方だと、正社員として働く大工の方が腕が良いように感じるかもしれませんが、一概にそうとも言い切れません。一人親方となった大工には、腕を磨いて独立した大工もいるからです。

ただし、雇用形態がわかれば、その企業にとって大工がどれだけ大切に扱われているかを判断することができます。

また、腕の良い大工が業務委託のような形で働いている場合、その大工が“儲かる”という理由でそういう形態を選んでいるケースも考えられます。ただ、工務店側としては腕の確かな大工職人は確保したいと考えるものですから、どれだけ長い期間、同じ工務店で仕事をしているかということも工務店の大工に対する考え方を計る手段となります。

手に職を付けた大工は一般的な会社員とは違い、帰属先を簡単に変えやすい仕事でもあります。

だからこそ、現場の職人に好かれない工務店に、大工が長く居つくことはありません。転職などの際は、工務店の良し悪しを判断できる重要なポイントですので、質問してみると良いでしょう。

また、面接等の中で、現場担当者と話す機会があれば、現場の職人レベルでの建築に対する考え方も把握しておきたいところです。質問に対する回答に腹落ちできないようであれば、入職後にギャップを感じてしまうかもしれないからです。

「大工としての知識が豊富な人だ」「これは自分にはなかった考え方だ」など、自分の経験や知識と照らし合わせて判断することで、自らの描く将来像や成長のための伸びしろをイメージすることができやすくなります。

 

3.まとめ


大工の職人技術を高めたい

伝統的な大工としての技術に磨きをかけたいのであれば、自社内などに木材の加工ができる環境、作業場が用意されている工務店を選びましょう。

 

大工として収入を高めたい

プレカット、ツーバイフォーなどの工法も駆使し、数多くの現場を手がける現代的な考え方の工務店を選びましょう。

 

いずれにせよ、広い意味で自らの成長の可能性を感じられる職場を選ぶべきですね。

 

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