防水施工技能士とは!? 防水工事職人のキャリアアップへの近道_00

防水施工技能士とは!? 防水工事職人のキャリアアップへの近道

2019.02.18

建物や設備を雨などの水から守るために、防水を欠かすことはできません。ここに紹介する防水施工技能士の資格は、防水工事における職人の技術力を認定する国家資格です。そんな防水工事ですが、一概にひと言で言い表せないほどいくつもの工法や技術が使われており、レタンゴム系塗膜防水工事、アクリルゴム系塗膜防水工事、セメント系防水工事、シーリング防水工事など、作業はそれぞれ細かく分かれています。詳しく見ていきましょう。

 

防水施工技能士とは


防水工事の施工技術を認定する国家資格です。防水工事は、建物の屋上、例えばビルや住宅などの、ないしは橋やダムといった構造物の内部へ、雨や水が侵入することを防ぐことができるようにする機能をもたらす工事のことです。防水施工技能士は、日本各地の職業開発能力協会によって実施されている技能検定の合格者に与えられます。実際には「防水施工技能士」という名称は存在せず、その合格者または合格の事実についてそうした呼び方をされています。

防水工事の仕事はこの資格を保有していなくても就くことができますが、防水施工技能士は優れた技能者としての証明になるのです。9つの防水工事作業(工法)ごとにそれぞれ資格が認定され、各々に1級と2級が存在。1級の方が難易度は高く上級技能者(7年以上の実務経験が必要)、2級は中級技能者が持つべき技能の証明(2年以上の実務経験が必要)ができるという認識がなされています。

 

防水施工技能士を取得するとどんな職場で働ける?


防水工事会社で活躍することが多いでしょう。防水工事会社には規模によって、すべての防水工事作業を扱っている会社もあれば、改質アスファルトシートトーチ工法防水工事作業などに特化した会社などもあるのです。また、防水工事と塗装工事を合わせて請け負っている会社や住宅メーカーの防水部門なども勤務先候補となります。

入社後は、見習いから働き始め、専門的な技術や知識を習得し、資格も取得して、ある程度の年数を重ねて一人前に成長していきます。ゆくゆくは、独立して会社を立ち上げる人も少なくありません。

 

防水工事の需要は、先々もなくならない


一般的な会社員とそう変わらない平均的な水準といえるでしょう。資格手当や合格時の祝い金制度などを設けている会社もあるようです。防水工事はあらゆる社会のインフラに関わる工作物や構造物の維持・保全に欠かすことのできない工事なので、需要がなくなることは考えにくく、また一定数を安定して見込めます。

そうした需要のある世界ですから、実務経験と技術力を併せて証明することができる防水施工技能士の資格を保有していれば、社内でのキャリアアップはもちろん、転職も有利に運べる資格と言えます。

 

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防水工事職人、防水施工技能士に向いている人


防水工事には様々な工法があり、防水施工技能士の試験も9つの工事作業に分かれています。そして現在も新しい工事技術が研究されています。したがって防水工事の職人は、将来的にも「新しい知識を身につけていきたい」という前向きな姿勢を持っている人が、成長していきやすいでしょう。防水施工技能士の資格は実務経験が必要で、特に1級には7年以上の実務経験を求められるため、飽きずに仕事に取り組める実直さも大切になります。

しかし、習得した技術は世の中から確実に必要とされるものなので、その後の人生の財産です。長期的な視野を持ちつつ、日々技術向上に努められるなら、安定した収入も確保されることでしょう。働く環境はいわゆる職人コミュニティなので、技術指導なども多少の荒々しさもあるかもしれません。気温や気候なども、厳しい環境下な場合もあります。そうした中で働くことをいとわない、ある種の鈍感力のようなものも必要でしょう。

 

防水施工技能士を取得する方法


必要な実務経験年数に達した上で、1級・2級の各工事作業の学科試験と実技試験を受験して合格しなければなりません。学科試験対策には、中央職業能力開発協会が発行している試験問題集を使って取り組むのが良いでしょう。出題される問題は、例年同じような内容が多いので、過去に出題された問題を多数こなした上で、本番の試験の時にケアレスミスをしなければ、失格することもなさそうです。

実技試験は、防水工事の職人として働いている人であれば、必要な実務経験を満たす上で、身につけている技能の範囲内の実技と言って差し支えありません。直近は別の仕事をしていてブランクが空いていたりしない場合は合格できる程度の課題なので、緊張せずに普段通りの作業を行えば、合格できるはずです。

 

防水施工技能士試験概要


受験資格


1級
・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験
※学歴により必要な実務経験年数が異なる

 

2級
・実務経験2年以上
※学歴により実務経験が不要になる

 

試験内容 1級・2級


学科試験
・建設一般
・製図
・関係法規
・安全衛生
・選択科目
・アスファルト防水施工法
・ウレタンゴム系塗膜防水施工法
・アクリルゴム系塗膜防水施工法
・合成ゴム系シート防水施工法
・塩化ビニル系シート防水施工法
・セメント系防水施工法
・シーリング防水施工法
・改質アスファルトシートトーチ工法防水施工法
・FRP防水施工法

 

実技試験
・選択科目

・アスファルト防水工事作業
・ウレタンゴム系塗膜防水工事作業
・アクリルゴム系塗膜防水工事作業
・合成ゴム系シート防水工事作業
・塩化ビニル系シート防水工事作業
・セメント系防水工事作業
・シーリング防水工事作業
・改質アスファルトシートトーチ工法防水工事作業
・FRP防水工事作業

受験料
実技試験:17900円
学科試験:3100円

日程
実技試験:前期・6月中旬~9月上旬 後期・11月下旬~翌年2月下旬
学科試験:前期・7月末~9月上旬 後期・翌年1月末~2月中旬
合格発表日:前期10月上旬 後期・翌年3月中旬

ホームページ
技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)

 

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