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3Dプリンターが建設業界の未来を変える!?

2017.12.18

ここ数年来よく耳にする「3Dプリンター」というシロモノ。なにやら何でも立体的に作れるらしい……けれど実際仕事や生活に役立つものなのでしょうか。今回は建設業目線で考えてみましょう。



コンピュータ上のデータを緻密に再現


3Dプリンターの一番の魅力は「コンピュータで作成したデータを緻密に再現できること」です。そのため細かな作業が重要な建設業界での需要も高まってきました。

 

一般的なものづくりは部品と部品を組み合わせながらつくり上げていきますが、3Dプリンターでものづくりを行う場合は、平面上に素材を吹き付けつつ、徐々に高さを出しながら、少しずつ形をつくっていく方法をとっています。

 

そのため、3Dプリンターの製造過程を見ていると、製品の断面図を見ているかの状態で、それが徐々に積み重なりながら製品ができあがっていきます。

 

 

建設業界で活用の幅が広がる3Dプリンター


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大手ゼネコンの清水建設は、2015年に3Dプリンターで建築物の模型を作成しました。総重量は約100kgにもおよびますが、その模型は細部まで精密に作成されていることが特徴的で、3Dプリンターの性能の高さがうかがえます。

 

また、大手ゼネコンの大林組は、2017年10月に建築物のセメント部材を作成する3Dプリンターを開発しました。

 

曲面や中空構造のセメント部材を作成するには高い技術を必要としますが、3Dプリンターを活用すると、さまざまな形のセメント部材が自由に作成できるようになるため、大幅な効率化が見込めます。

 

さらに、国外に目を向けると、3Dプリンターを活用した建築も行われています。中国では、2015年の段階で3Dプリンターを利用して住宅が建築されたほか、ドバイには、2016年に3Dプリンターで建設されたオフィスビルが完成しました。

 

現状、日本においては、建築物の建設においては、建築基準法で定められた基準をクリアしなければならないこともあり、建設業界における3Dプリンターの利用は限定的です。


 


しかし、今後3Dプリンターの技術が向上していけば、建築基準法をクリアするレベルの建築ができるようになるのかもしれません。



3Dプリンターの活用によるさまざまなメリット


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画期的な技術を採用している3Dプリンターですが、建設用3Dプリンターを利用した際のメリットとしてあげられることは、ものづくりにおける専門的な技術を身につけていなくても、3Dプリンターの操作ができれば誰でも同じ水準のものをつくることができる点です。


 


現在、建設業界においては人手不足が深刻化しており後継者不足が懸念されていますが、もし3Dプリンターで建設が可能になれば、簡単な操作だけで建築物ができあがることになります。このことから3Dプリンターは、人件費の削減につながるだけではなく、建設業における人手不足解消の切り札になると考えられます。


 


さらに、3Dプリンターでものづくりを行う場合は、通常の建設方法とは異なり、素材を平面上に吹き付けていく方法をとるので、廃棄資材を削減することが可能です。しかも、3Dプリンターの材料として廃棄資材を活用する場合があることから、3Dプリンターは環境に優しい製品であると言えます。


 


3Dプリンターを利用すると、人手不足や環境問題など、さまざまな問題の解決へとつなげられることから、今後の活用が期待されます。

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